

光回線速度に影響するJitter(ジッタ)値とは?平均値やPing値との違い、改善方法を解説
ネット回線スピードテスト運営部(ニフティ株式会社)
「光回線を使っているのにインターネットが不安定」「オンラインゲームでラグが発生しやすい」など、インターネット接続が不安定な場合、Jitter値が関係しているかもしれません。
Jitter値はPing値と共に、光回線の安定性を表す数値です。
今回はJitter値の仕組みや計測方法について詳しく解説します。Jitter値が高い場合の改善方法も4つ紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
Jitter(ジッタ)値とPing値の関係性
Jitter(ジッタ)値とは、Ping値の安定性を表す数値で、快適にインターネットを利用するならチェックしておきたいポイントです。
ここからはJitterの仕組みについて解説します。
Jitter(ジッタ)値はPing値の安定性を表す数値
Jitter値は、Ping値の最大値と最小値の差の大きさでインターネットの安定性を表す数値です。たとえば、Ping値の最大が10ms、最小が8msの場合、Jitter値が2msと低く、安定した回線であることが示唆されます。Ping値は自宅からサーバーまでの応答速度を表す値です。
Jitter値は数値が低ければ低いほど安定した回線となり、オンラインゲームやWeb会議中でも、音声や映像が途切れずに楽しめます。Ping値と合わせてJitter値も確認しておくと、インターネットの接続が不安定なときに一時的なトラブルなのか常時遅いのかが確認できます。
Jitter(ジッタ)値が高いとどうなる?
Jitter値の数値が高いとラグが発生しやすいため、インターネット回線が不安定になります。Jitter値が高いのはPing値のブレが大きい状態のため、オンラインゲームやビデオ通話が途切れ途切れになるでしょう。
特にオンラインゲームへの影響は高く、正確な射撃が必要なFPSゲームでは勝敗に関わってくる可能性も。Ping値にもよりますが、Jitter値がおおむね10ms以下であれば比較的安定したインターネットが楽しめるのではないでしょうか。
Jitter(ジッタ)値の計測方法
Jitter値の計測はインターネットの計測ツールで確認できます。ただし、Ping値の計測はできても、Jitter値までできるツールは多くありません。
ここからはJitter値の平均値、計測方法について解説します。
Jitter(ジッタ)値の平均値
Jitter値の数値は低ければ低いほど安定しているとわかりますが、どの程度が良好な値なのかは明確な基準がありません。一般的なインターネット回線を利用している場合、5ms以下であればおおむね良好とされています。
Jitter値 | 安定性 |
---|---|
0〜5ms | おおむね安定 |
6〜10ms | やや安定 |
11〜20ms | 基準よりやや高め |
21〜50ms | やや不安定 |
51ms〜 | 不安定 |
Jitter値は利用環境によって大きく変動しますが、光回線の場合は0.6〜8msくらいが平均値です。一般的な光回線であれば、10ms以上になることはあまりないですが、サーバーの環境によっては一時的にJitter値が高くなるケースもあります。
FPSゲームなどのオンラインゲームでは、1ms程度のJitter値が理想です。Jitter値が10ms以上あるとラグが発生しやすくなるため、改善する必要があるでしょう。
Jitter(ジッタ)値の計測方法
Jitter値は、次の2つの方法で計測できます。
- オンラインスピードテスト
- コマンドプロンプト
手軽にJitter値を計測するなら、オンラインスピードテストがおすすめです。オンラインスピードテストを使ったJitter値の計測方法は以下の通りです。
- ネット回線スピードテストにアクセスする
- 「計測開始」をクリック
- 表示されたJitter値を確認する
また、Windowsの場合は、コマンドプロンプトに「ping -n 20 8.8.8.8」と入力すれば、Ping値の最大・最小値が確認できます。表示されたPing値の最大から最小の差がJitter値となります。
Jitter(ジッタ)値が高い場合の改善方法
一時的なトラブルでなく、常時Jitter値が高い場合は、なんらかの原因があります。高速通信ができる光回線を契約していても、接続機器などにトラブルがあればJitter値は高くなります。
ここでJitter値が高い場合に試したい改善方法を4つ紹介します。
※【はじめに】 ご利用端末(パソコン/スマホなど)やNTT機器、Wi-Fiルーターなどを再起動することで改善することがあります。
IPv6接続を利用する
Jitter値を改善するには、IPv6接続のような回線混雑などの影響を受けにくい光回線にしましょう。回線混雑などの影響を受けやすいインターネット回線の場合、Ping値もJitter値も不安定になりやすいです。
IPv6接続であれば、夜間や休日などインターネットを利用する人が増えても回線混雑の影響を受けにくいため、接続が安定します。
光回線を契約していてもJitter値が高い場合は、回線混雑の影響を受けている可能性が高いので、IPv6接続に切り替えることで改善する可能性があります。
有線接続する
Wi-Fi接続など、無線環境下では、接続が不安定になりやすく、Jitter値も高くなる可能性があります。高性能なWi-Fiルーターでも無線接続の特性上、有線接続に比べて安定性が劣る場合があるため、Jitter値が高い場合は有線接続に切り替えてみましょう。
また、有線接続する場合は、LANケーブルの規格(カテゴリー)も確認しておくのが重要です。LANケーブルのカテゴリーには最大通信速度が定められていて、規格以上の速度は出せません。
安定して高速通信をするならCAT5e以上のLANケーブルを選ぶのがおすすめです。可能であればCAT6のLANケーブルにすると、より快適にインターネットが楽しめるでしょう。
周波数帯を変更する
Wi-Fi接続には周波数帯があり、電波干渉を受けやすい「2.4Ghz」を利用していると、Jitter値が高くなる可能性があります。Jitter値は利用環境で数値が大きく左右されるため、数値を改善するなら電波干渉を受けにくい5Ghzに変更してみましょう。
5GHz帯は2.4GHz帯に比べて、障害物には弱く、電波が届きにくい特性があります。そのため、ルーターとデバイスの間に障害物がある場合や、距離が離れている場合は、2.4GHz帯の方が安定することが多いです。ルーターの位置を変更することで、Jitter値が改善されるケースもありますので、ぜひ試してみてください。
周波数帯の変更以外にも、ルーターの位置を変更することでJitter値が改善されるケースがありますので、ぜひ試してみてください。
光回線を乗り換える
現在利用しているインターネット回線がモバイル回線なら、光回線に乗り換えたほうがJitter値も安定します。モバイル回線は工事などが不要で、手軽である反面、Ping値やJitter値は高くなりがちです。光回線なら安定した高速通信が利用できるため、Ping値やJitter値の数値も改善できるでしょう。
光回線を乗り換える際は、@nifty光のようにIPv6接続に対応しているか確認してみてください。
まとめ
Jitter値は基本的に5ms以下であれば、安定したインターネット回線といえます。オンラインゲームやビデオ通話など、大容量通信を行う場合は1ms以下まで下げられるのが理想です。
Jitter値を手っ取り早く改善するなら、IPv6接続ができる光回線へ乗り換えるのがおすすめです。@nifty光であれば、IPv6接続に対応したWi-Fiルーターが最大25カ月間無料で利用できます。
また、さらに快適なオンラインゲームを楽しみたい方は@nifty光 10ギガの利用がおすすめです。通信速度最大10Gbps、同時接続にも強いため、オンラインゲームでもラグを気にせず快適にプレイできます。
- ※2025年6月時点の情報です。
- ※本文中に記載されている通信速度は理論値です。必ずしもこの速度が保証されているものではなく、お客様の通信環境や接続の時間帯などによっては、思うように速度が出ない場合や接続が不安定な場合があります。

ネット回線スピードテスト運営部(ニフティ株式会社)
ニフティ株式会社は1986年に創業し、30年以上にわたりご家庭や企業のみなさまへ光回線などのインターネットサービスを提供しています。(→@nifty光 はこちら)